国学院大学北海道短期大学部国学院大学北海道短期大学部

アイヌ文化継承事業

刊行物

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●アイヌの口承文芸[平成14年3月刊行]

アイヌ語法解説と、オイナ(神謡)やトゥイタック(民話)などのアイヌの口承文芸、本書を読み解くためのアイヌ語辞典から成り立っています。「アイヌ語法解説」では、アイヌ語の系統論と動詞を中心としたアイヌ文法についてまとめ、「口承文芸」ではアイヌ語をカタカナとローマ字で表記し、対訳形式になっています。各話の始めにはアイヌの生活を踏まえた簡単な解説を記しています。また「アイヌ語辞典」は、本書に出てくるアイヌ語についてわかりやすく説明しています。

●アイヌ語の文法I[平成15年3月刊行]

●アイヌ語の文法II[平成19年3月刊行]

アイヌ語の文法と、アイヌの世界、本書を読み解くための単語集から成っています。「アイヌ語の文法」では、アイヌ語の数詞・人称辞・動詞・形容詞・名詞・助詞・副詞などの文法について用例を多く用いて解説します。また、「アイヌの世界」ではアイヌの生活・知恵・信仰などが体験を通して綴られています。「単語集」は、本書に出てくるアイヌ語について簡単に対訳を付してあります。

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●アイヌ史新聞年表『小樽新聞(明治期)編』
[平成16年3月刊行]

●アイヌ史新聞年表『小樽新聞(大正期I)編』
[平成18年3月刊行]

●アイヌ史新聞年表『小樽新聞(大正期II・昭和初期)編』
[平成20年3月刊行]

●アイヌ史新聞年表『小樽新聞(昭和期II)編』
[平成21年3月刊行]

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●アイヌ史新聞年表『小樽新聞(昭和期III)編』
[平成23年3月刊行]

●アイヌ史新聞年表『小樽新聞 総集編』
[平成24年3月刊行

本書は、記事の内容を種別に30分類するなどしてデータベース化が容易にできるよう編集されているもので、近代アイヌ史研究上見落とされがちだった社会・文化面の広範な様相を端的に浮き彫りにしている画期的なものです。

●『日本語・アイヌ辞典』[平成17年3月刊行]

アイヌ語から日本語を検索できる辞典は今までにもありますが、この辞典は日本語からアイヌ語を検索できるのに加え、用語や用例を付しているたいへん利用しやすく有意義な辞典になっています。

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アイヌ文化交流の集い

アイヌ文化保存・継承事業の一環として、平成13年度「チセ(アイヌの住居)」、平成14年度「チップ(アイヌの丸木舟)」、平成15年度「プー(倉庫)、アシンル(便所)」の復元を行い、本集いの開催場所である「アイヌの森」が、その名にふさわしいアイヌの生活空間となるよう充実に取り組んでまいりました。平成13年度から毎年、アイヌ協会の皆さんのご協力を得て、市民参加の「アイヌ文化交流の集い」を開催してきましたが、「チセ」の老朽化に伴い解体したため、現在は開催していません。なお、令和2年度のペカンペ祭の様子はYouTubeで見ることができます。

祭儀

●ペカンペカムイノミ(ヒシの実の収穫に対する感謝の祈り)

●チセノミ(チセ(アイヌの家)でアペフチカムイ(火の神)に対する感謝の祈り)

●イナウサンノミ(シランパカムイ(森の神)とその他の神々への感謝の祈り)

●イヤレ(慰霊祭)


ペカンペ祭の様子

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