國學院大學入学案内2021
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生徒たちに伝わりやすい授業のあり方を日々研究していきたいです。短大で出会った教師陣の姿が、僕がめざす教師像の原点なんです![高等学校教諭]短大のゼミを通じて調査力・発表力が鍛えられた。 國學院大學の受験に失敗し、編入学をめざして滝川の短大に入学。でも、短大の2年間は毎日がとても新鮮で貴重な体験ができた日々でした。生まれ育った鹿児島とは違い、夏と冬で景色や環境がまるで違うことや、関東を始め日本各地から学生が集まっていて、言葉や風習の違いを直に知れたことも面白かったです。 編入学の直後は、授業についていけるのか不安でしたが、授業が始まってみたら全然そんなことは無く、むしろ調べる力や発表する力は編入学後もおおいに役立ったと感じたぐらい。おそらく短大のゼミで知らず知らずの内に鍛えられていたのだと思います。教師をめざしたのは、高校の古文の先生がきっかけ。 高校の頃、とても素晴らしい古文の先生がいました。定年間近な年齢の男性の先生でしたが、型にはまった教え方ではなく、どうすればその時代の生徒に伝わるかを研究して、分かりやすく工夫された授業でした。人柄も穏やかで、生徒一人ひとりを尊重してくれるような接し方。おかげで、古文が大好きになり、教師をめざすようになりました。 私も新しいものに目を向けながら、今、目の前にいる生徒たちが、何をどう感じるかアンテナを張り、分かりやすい授業づくりを研究していきたい。私の授業がきっかけで古文や国語を好きになる生徒が一人でも多くなってくれたら嬉しいですね。短大での授業は、学生自身が考えて学ぶように導く形式。 高校時代は書道部で書に熱中し、書道教諭になろうと決めて4年制大学を受験。でも、結果は惨敗で2年目もダメだったので編入学の制度がある短大部に進学しました。 先生方はみな熱心で、親身に指導してくださいました。特に古典文学を担当していた先生の授業が素晴らしく、その面白さにすっかり引き込まれました。授業は「こうしなさい」という命令形ではなく「こうしてみたらどうかな?」とアドバイスされ、学生自身が考えて学ぶように導くスタイル。僕はそこから勉強の面白さや努力し続けることの大切さを教わりました。押し付けの教育ではなく、自らが考えて答えを見つけられるように導く。僕にとって教師像の原点は、短大時代の先生たちなのです。回り道も必ず糧になるもの。何事も失敗を恐れずチャレンジして! 母校に勤務してもう17年経ちますが、毎年、最初の自己紹介で話すのが短大時代のこと。「受験に失敗しても諦めずに努力し続ければ、その先に必ず良い出会いがあり、夢に近づけるんだよ」と生徒に伝えたいからなのです。 これから進学を目指すみなさんも、失敗を恐れず挑戦することを忘れないで欲しい。結果はダメでも、その過程で必ず人は成長しているもの。そして、努力する人の周りには努力する人が集まり、素晴らしい環境が作られます。回り道も決して無駄ではありません。北海道訓子府高校 教諭本学、国文学科から編入学平成31年3月 國學院大學 文学部日本文学科卒業大川 みなみ 先生 鹿児島高校出身旭川龍谷高校 教諭本学、国文学科から編入学平成15年3月 國學院大學 文学部日本文学科卒業酒井 智章 先生 旭川龍谷高校出身CareerGuide book 4

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